(竹内さん)
完成したと聞いたときは、まずホッとしました。このプロジェクトは時間もかかって、止まりそうになった場面も何度もありました。スケジュールは伸びるし、近隣対応も行政協議も簡単なことはひとつもない。それでも、誠実に回数を重ねて、チームで向き合い続けるしかないんですよね。そうやってようやく着工に辿り着けたとき、社長にお礼を伝えに行って…ちょっと恥ずかしいんですけど、涙が出ました。
そして完成して迎えた内覧会で、忘れられない光景がありました。普通なら傷の確認や指摘をして終わったら帰られるのに、DIAMAS 葉山は違っていて。午前中に来た方が夕方までずっと部屋にいらっしゃったんです。何かをチェックしているというより、ただ海を見ていたい、という感じで。その姿を見たときに、「この住まいが届けたかったのは、きっとこういう時間なんだ」と思いました。
(髙橋さん)
DIAMAS 葉山は、景色が暮らしに溶け込む状態をつくるために、これまでの「当たり前」を一つひとつ見直したプロジェクトです。そうやって景色と真正面から向き合う中で、自分の中の「豊かさ」の定義も変わっていきました。物に溢れていることが豊かさじゃない。部屋数を増やし、設備や素材を足し算していくだけでは、意外と心に残らないこともある。限られたスペースに詰め込むことが正解とされてきた、分譲住宅のスタンダードとは真逆の設計を経験したことで、「暮らしの質を上げるとは何か」「人の心に残り続ける設計とは何か」を、より深く考えるようになりました。
DIAMAS 葉山は、会社にとっても、自分たちにとっても大きなターニングポイントだったと思います。だからこそ、今後も同じことを繰り返したいわけじゃない。葉山のプロトタイプを増やすのではなく、別の場所、別の条件でも、新しい価値観を提示できる開発をしていきたいと思っています。